年長児が秋の遠足で小田原まで行く最大の理由は、《いこいの森》があるからです。
ただ森の中を散策するのではなく、《友だちとイメージを共有しながら森の中の時間を過ごす》ことを大切にしています。
そのために、数週間前から各クラスでは共通のイメージが持てるように先生たちが種まきを始めます。
ストーリーの長いお話を読んだり
ページ数が多く、挿絵も少ないですが、自分の頭でイメージしながら読み聞かせを聞いています。想像力は人間に与えられた大切な力です。
森に住む妖精から手紙が届いたり
クラス毎にさまざまなイメージを持って森へ向かいます。
あるクラスは、魔女から森に招待されました。
しかし、森には急な崖や、川があるから、今のままでは危ない。
修行をしたり、勇気が出る匂い玉を持っていないと森には入れないという手紙が届きました。
勇気が出る匂い玉のレシピ
自分たちで集めた葉っぱや花びらで匂い玉作り
擂り鉢と擂り粉木ですりつぶしていきます。
遠足当日は、匂い玉を首から下げて森に入ります
急な崖も
力強く登ります
一人で登れないときは
友だちの力を借りながら
途中、魔女の家を発見!
帽子とりんごがありました。
先生たちで連携して、先回りし設置しました。
子どもたちのイメージの世界を大切に。
飛び石でしか渡れない川も
ぴょんぴょんとひとっ飛び
少し勇気が必要なときは
友だちが手を差し伸べてくれます
森から出ると生憎の雨で、わんぱくらんどで遊べないクラスもありました。
そんな状況でも、子どもたちは楽しそう
魔女・竜・森の妖精・エルマー・へなそうる(お話にでてくる大きな恐竜)と、
各クラスそれぞれのイメージを膨らませながら遠足までの時間を大切にしてきました。
4月からの仲間関係があるからこそ、友だちと共感しながらイメージの世界に浸ったり、崖や川では助け合ったりする姿がありました。
幼児期に、イメージの世界を存分に味わったり、実際に身を置いたりすることで、
子どもたちの想像力が育まれると信じています。
さて、幼稚園に戻ってから、お話・イメージの世界がどのように続いていくのでしょうか。楽しみです。