ある朝、靴箱の前でこんな微笑ましい光景がありました。
年中のNちゃんが、年少さんに上履きを履かせてくれていました。
手際よく足をそっと押さえ、「こうやって履くんだよ」と語らずとも伝えるその姿は、なんとも頼もしく、そしてやさしさが溢れています。
きっと年中のNちゃん自身も、入園したばかりのころに、誰かにやさしくしてもらったのでしょう。その経験が、「こんどは自分がやってあげたい」という思いにつながったのかもしれません。
年少さんの表情からは、ちょっと戸惑いながらもお姉さんを頼っている様子が伝わってきます。
朝のテラスでのほんの数分のやりとりですが、こうした関わりの中に、社会性の芽生えや思いやりの心が育っていくのだなと、あらためて感じた場面でした。