劇から広がる豊かなあそび

年少のあるクラスは、劇あそびで「三びきのこぶた」を楽しんでいます。


友だちとイメージを共有しながら劇を楽しんでいます。

その中に出てくる中ぶたはトンカチを使って木の家を作ります。

そのシーンから、【トンカチで釘を打つ】ということを実際に経験できるように

トントンカンカン

丸太に釘を打ちつけています。

慣れてくるとトンカチをしっかりと釘山に当てられます。

友だちを見つめる視線も真剣そのもの。

トントンカンカン

夢中になって打ちつけていました。

 

翌日、園庭に行ってみると・・・

小ぶたさんの【レンガの家づくり】をしていました。

 

レンガをつなぐ泥と、

きれいに仕上げる左官ごてもあります。

黙々とレンガを積み上げていました。

劇あそびのイメージが子どもたちに根付いているからこそ、子どもたちの気持ちに添った豊かなあそびとなります。

そのために保育者は、
子どもの気持ちを捉え→次へのかかわりを考え→環境を変化させていきます。

幼稚園教育要領にも、《幼稚園教育の基本》として以下のように明記されています。


文部科学省・幼稚園教育要領より抜粋

第1 幼稚園教育の基本

 幼児期における教育は,生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり,幼稚園教育は,学校教育法第22条に規定する目的を達成するため,幼児期の特性を踏まえ,環境を通して行うものであることを基本とする。
このため,教師は幼児との信頼関係を十分に築き,幼児と共によりよい教育環境を創造するように努めるものとする。これらを踏まえ,次に示す事項を重視して教育を行わなければならない。

  1.  幼児は安定した情緒の下で自己を十分に発揮することにより発達に必要な体験を得ていくものであることを考慮して,幼児の主体的な活動を促し,幼児期にふさわしい生活が展開されるようにすること。
  2.  幼児の自発的な活動としての遊びは,心身の調和のとれた発達の基礎を培う重要な学習であることを考慮して,遊びを通しての指導を中心として第2章に示すねらいが総合的に達成されるようにすること。

幼児期に大切なのは大人が教え込むことではなく、

子どもの主体的な活動の中で、幼児期にふさわしい生活が展開されること。

そのためには、保育者が幼児と共によりよい教育環境を創造するように努め、遊びを通しての指導を中心としていくことです。

宮前幼稚園は、あそびからの学び大切にしていきます。