たくさんの命が息づく自然、
センス・オブ・ワンダー
雨上がりの園庭で、しずくが葉先にしたたる青々とした葉っぱ、
水分を得て息を吹き返したコケのじゅうたん、
広場に出現したプールのような水たまり——。
自然が生み出す不思議や神秘に、子どもたちはいつだって目を輝かせています。子どもたちの世界は、繊細でみずみずしい好奇心でいっぱい。そんな幼児期の澄みきった感性を伸ばすには、「知る」ことよりも「感じる」ことのほうがずっと大切です。
当園の広い敷地には雑木林、竹やぶ、小川といった、小動物の棲みかとしての自然と、田んぼや棚田、四季折々の植物が生きる花壇など、人の手を加えた自然が共存しています。そこに複合遊具をはじめ、さまざまな遊び環境を用意しています。
子どもを1本の樹にたとえるならば、幼い子ども時代は、根を下へ下へと伸ばし広げていくとき。自然の中で遊びぬくことで出合う体験のひとつひとつが、水や太陽であり、豊かな感受性は、肥えた土壌です。今の時期に力を入れるべきは、この土をより豊かに耕すことだと考えています。